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甲状腺機能低下症

甲状腺機能低下症とは

甲状腺機能低下症とは、血中の甲状腺ホルモンの量または作用が不足した状態のことを言います。甲状腺機能低下症だと、無気力、動作緩慢、寒がり、脚がむくむ、便秘、筋肉痛、脱毛、皮膚乾燥、体重が増える、月経異常、不妊などの症状が出てくることがあります。
一方で、潜在性甲状腺機能低下症という概念があり、甲状腺ホルモン(FT3・FT4)は正常範囲内であるものの、TSH(甲状腺ホルモンの分泌を促すホルモン)の量が多くなっている状態をいいます。通常無症候ではありますが、不妊や脂質異常症、動脈硬化などの原因となるため、必要に応じて治療を行います。

甲状腺機能低下症の検査

まず血液検査でホルモンの検査を行います(TSH、FT3、FT4)。当院ではこれらの院内検査を行っており、30〜45分で結果が出てきます。
甲状腺機能低下症であることが確認できたら、原因疾患の検索のため、血液検査で甲状腺の抗体を調べたり、甲状腺エコー検査をしていきます。
必要に応じて、下垂体MRI検査を追加することがあります(当院ではこの検査はやっておらず、近隣の病院に検査依頼します)。

甲状腺機能低下症の治療

チラーヂン®という飲み薬で治療をします。通常は少量で開始し、徐々に増やしていくことが多いです。いくつか飲み合わせが良くない薬があるので、これらの薬と併用する場合は、内服のタイミングをずらす必要があります。