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甲状腺の腫れ

甲状腺の腫れとは

甲状腺はのどぼとけの下にある蝶のような形をした臓器です。
甲状腺の腫れは、びまん性甲状腺腫と結節性甲状腺腫に分類されます。

びまん性甲状腺腫

甲状腺が全体的に腫れるものです(不均等に腫れてくることもあります)。

  • 単純性甲状腺腫
  • バセドウ病
  • 橋本病
  • 亜急性甲状腺炎

などが含まれます。

結節性甲状腺腫

甲状腺に腫瘍(しこり)ができるものです。

  • 腺腫様甲状腺腫
  • 濾胞腺腫
  • 乳頭癌
  • 濾胞癌
  • 髄様癌
  • 低分化癌
  • 未分化癌
  • 悪性リンパ腫

などが含まれます。

甲状腺の腫れの検査

まず触診や甲状腺エコーを行います。当院では私が診察のタイミングで甲状腺エコーを行います。
また、採血でホルモン検査(TSH・FT3・FT4)を行います。必要に応じて甲状腺の抗体検査(抗サイログロブリン抗体や抗TPO抗体など)や腫瘍マーカー検査(サイログロブリンやカルシトニンなど)を追加することがあります。
甲状腺の悪性腫瘍が疑われる場合は、穿刺吸引細胞診という検査を検討します(ただし当院ではこの検査はできないので、必要な場合は他院に紹介します)。

甲状腺の腫れの治療

バセドウ病と橋本病の治療は、甲状腺中毒症の項、甲状腺機能低下症の項を参照してください。
亜急性甲状腺炎の場合は、軽症の場合は非ステロイド性抗炎症薬(一般的な痛み止めの成分)で治療を行いますが、改善しない場合や重症の場合はステロイド薬で治療を行います。
単純性甲状腺腫や良性腫瘍は経過観察としますが、悪性腫瘍の場合は手術を検討します。